ファー[fur]
ファーとは哺乳動物の被毛のこと。毛皮や毛皮製品も含まれる。
人類が寒さから身を守る為、動物の毛皮をまとうという行為が洋服の歴史の始まりで、毛皮は最も歴史の古い衣服とされている。
古代から中世にかけて、毛皮は富や権力の象徴とされ、希少価値と美しさから大変珍重されていた。
日本で一般的に使われるようになったのは明治以降のこと。
ファーはゴージャスでエレガントな雰囲気を演出し、同種のものでも、柔らかさや毛並みは一枚一枚違うという希少価値の高い素材。
また防寒の意味でも抜群の保温性を備えている。
最近では、豪華なコートからカジュアルな小物まで予算や目的に合わせて様々に楽しむことができる。
虫食いやカビなど手入れや保管も難しいけれど、扱い方次第では親子何代にもわたって愛用できるという魅力もある。
現在、毛皮として利用される動物は約100種類といわれている。
毛皮が間違っているか正しいかの論争は永遠に続く仁義なき戦い。
近年先進諸国では、環境保護、野生生物保護、動物愛護の観点から、毛皮の自粛や規制の動きも出ている。
贅沢さの範囲、意味、受け止め方、価値観は人それぞれ異なり、誰もがファッションに取り入れるという素材ではない。


