ケープ[cape]
ケープとは、肩からゆったりと下がる袖なしの外着。
円形裁断や直線断ちなどがあり、基本は前中央開き。
丈や素材デザインの変化は多様で発祥は非常に古く紀元前にさかのぼる。
原始的な衣服の基本形の一つとして紀元前3000年頃にはすでに存在していたことが確認されている。
当時は、四角い布を肩に羽織って結んだり、布の真ん中に穴を開け首を通してりして着用されていた。
中世、近世には防寒防雨の実用的な目的から、権威の象徴にいたるまで、様々な目的でケープやマントが流行した。
ケープとマントの違いは曖昧で現在では、
- 丈の長い袖なしの外着をマント
- 短い丈で装飾的な要素の強い袖なしのものをケープ
としている。
日本にやってきたのは16世紀頃。
ポルトガル人によって伝来。
織田信長や上杉謙信が着用したと言われているビロードの外衣は、日本で最も古いケープとされている。
明治以降、男性を中心に浸透し、独特の進化を遂げた。
ケープの語源は、ラテン語の「カッパ:cappa]、ポルトガル語は「カッパ:capa」。
それが日本に伝わり「カッパ:合羽」になった。
■ケープ関連アイテム
- ケープ・コート[cape coat]
ケープつきのコート。
ケープとコートが一体化したもので後ろだけがケープ状のものも含まれる。 - ケープレット[capelet]
肩に掛ける小さめのケープ - ケープカラー[cape collor]
ケープのような形の肩を包むような大き目の襟。
前あきのない閉じた形のものはバーサ・カラーという。 - インバネス[Inverness]
19世紀欧米で着用された丈の長いケープ付きコート。
スコットランドの町、インバネスが発祥の地。
日本では明治時代に伝わり、袖なしコートにケープが付いたものを「トンビ」「二重回し」と呼び和洋装において愛用された。


